メディアミックスという深淵~とうらぶ「刀剣乱舞」と謂う広くて深い沼~
序章:ワタシはそう簡単にハマらないと謂う幻想
「ないない。2.5次元だけはないわぁ」
「てゆーか、2.5ってなんなのサ。2次元じゃなきゃ3次元だろうよ」
とか。
巷には、そんなコトを言ってる人がいますが……
はーい(挙手)
1年ほど前までのワタシですね( ̄▽ ̄;)
何の話かというと、ワタシが3年弱ほどハマっている「刀剣乱舞」というモノの話でゴザイマス。
PCのブラウザゲームに始まり、ゲームのスマホ版やアニメ、ミュージカルに舞台と広く展開しているコンテンツで、こうやってひとつのコンテンツをさまざまなメディアで展開することを「メディアミックス」と呼ぶそうなのデス。
で、
2020年6月のワタシはというと、
コレを書きながら、もう何度目になるかわからない
『ミュージカル『刀剣乱舞』 〜つはものどもがゆめのあと〜』
をdアニメストアで見ているワケでございますが(≧▽≦)
(もちろん同時進行で、刀剣乱舞poketで江戸城をぐるんぐるん周回しているワケでもございますが。クナップルに会いたくて会いたくて震えておりますが)
ワタシが2.5次元を見はじめたのがいつだったのか……
1.ハマらないと思っていたのに、すぐにずぶずぶ
----脇が甘いのか?
友人に勧められてスマホ版の刀剣乱舞(界隈では「とうらぶ」と呼称してオリマス)を始めたのが2017年10月。
「育成シュミレーションとか、面倒くさそう」と言いながら、その日のうちに三日月宗近にハマり、燭台切光忠にハマり、年が明ける前には初めての課金まで経験するコトになるのデシタ。
(その間に、小学生の頃から筋金入りのおっさん好きだったハズのワタシが、薬研藤四郎ハマり柄まで通して欲しくて欲しくて震えていたりもするのですが、それはまた別のお話)
ゲームを始めてすぐに、すでに放送が終わっていた2つのアニメを視聴。
『刀剣乱舞◎花丸』と『活撃 刀剣乱舞』というタイトルで、制作会社も違う、界隈で言うトコロの「別の本丸」のお話なのでゴザイマス。
dアニメストアはそのときに(そのために)加入。当時『活撃』は放送直後で、dアニだけでなく配信サイトでは観られなかったので、TSUTAYAのネットレンタルを利用。
年が明けた頃には、ゲーム・アニメを飛び出して『本物の刀』の魅力にオチるのでした。
幸いというかなんというか、隣県に刀の美術館があったため、2ヶ月に1度くらいの頻度で通い詰め、推しの現代刀匠サンができるほどに。
京都国立博物館で開かれた『京のかたな』はもちろん、地元の石川県立美術館で定期的に公開される白山吉光も、春日大社の宝物展も、と飛び回り、ついには日本美術刀剣保存協会に入会してしまうほど熱を上げるに至るのでゴザイマシタ。
(がしかし、入会一年経っても鑑定に入札できたコトがないチキンなハートと亀よりのろい歩み)
――このタイミングで画面から、今剣が「歴史を変えてはいけない。なぜなら、その先にぼくたちがいるから」と切なく絞り出して一瞬、筆が止まる(あはは) 膝丸が片手側転をしたあたりで我に返るものの、小狐丸と源頼朝のやりとりにまた意識が刀ミュに吸われるという無限回廊
ハイ。話を元に戻しましょうか。
スマホ版ゲームにハマり、アニメにハマり、お刀にハマったワタシ。この時点でもう、巷で言うところの『とうらぶ沼』にずっぶずぶデシタ。
それでもまだ2.5次元には興味がなかった。というか、たぶん、2.5次元に踏み込まなくても「供給」が足りていたというところでありましょうか。
てゆーか、1000字以上費やしてタイトルの、かつテーマであるはずの「メディアミックス」という言葉が一向に出てきていないコトに、今更気づく(遅い)
2.うっかり深淵をのぞき込んだが最後
--深淵もまたこちらをがっつりと覗いていたとさ
そう。
メディアミックスがなされているとはいえ、2.5次元に手を伸ばさなくても、十分にとうらぶ沼は広くて、そして深いのでゴザイマスよ。(無理矢理過ぎる話題転換。というかテーマ挿入)
――ココで、三日月宗近と小狐丸が仲良くお菓子を食べて『つはもの』本編終了。どんだけ手が止まってたのか、ワタシ!
初めて2.5次元に直接(と言っても、テレビ画面越し)触れたのは、2018年末のアレです。
そう、NHK紅白歌合戦。
そうだ! 2.5次元の沼に片足を突っ込んだのはこのトキでした(書きながら思い出すスタイル)
まだ興味が薄いとはいえ、大好きなとうらぶの刀たちの晴れ舞台は観ねばなるまい! とテレビの前に陣取ったのがコトの始まりデシタ。
オープニングで存在を確認し、山内恵介とのコラボにウケながら(お節料理の準備もしながら)DAOKOやあいみょんをなんとなく眺めるうちに、いよいよ刀剣男士の出陣ですよ(≧▽≦)
まだまだ2.5次元への興味は薄いものの、刀剣男士の晴れ舞台ですもの、テンションがあがるワケです。ムスメと一緒にきゃーきゃー騒いで、帰省していた義妹夫婦にどん引かれたりしておりましたが、沼の端のぬかるみに足を取られるのはこの後!
YOSHIKIもサラ・ブライトマンも目に入らないハイテンションのまま迎えたのがDA PUMPのUSA。
出演者総出の「カ~モン ベイビ~ アっンメリカァっ」。
さすがに、並み居るベテランに押され(たわけじゃないだろうケド)立ち位置は画面の端の方。
だけどそこに確かに! 確かに、楽しげにあの年、一番の話題であっただろうダンスを踊る刀剣男士の姿がっっっっ!
もう、にっこにこしながら、或いは軽快に、或いはたどたどしくステップを踏んでいたのでゴザイマスですよーぅ。
ナニっ、この可愛い絵面っっっっっっっ!
とぷん。
否、ざっぱ~んっ!
沼にダイビングした瞬間でした。
「ないない」って言っていた2.5次元が「アリアリの有り」になった瞬間とも言います(くどい)
3.「アリアリ」になると同時に狂ったように連続再生
--花丸、活撃、ミュ、ステそれぞれに推しが、推しがっっ
幸いにして、刀剣乱舞の2.5次元の片翼、『ミュージカル刀剣乱舞』通称『刀ミュ(とうみゅ)』は、アニメ同様、dアニメストアで『葵咲本記』までのほとんどの公演が視聴可能(2020年6月現在)。
もう一方の『舞台 刀剣乱舞』通称『刀ステ(とうすて)』は、DMM動画でレンタルが可能。
コロナ自粛の最中の2020年5月25~31日の7日間、『維伝 朧の志士たち』を除く7作品の一挙無料配信が敢行されて話題にもなったのでゴザイマスよ。
刀ステの無料配信は初めてのコトで、各日、関連用語がTwitterのトレンドを賑わしたほか、直後は、刀ステのDVDやBlu-rayが各所で売り切れたほど。
無料配信期間中はのワタシはと言えば、連日、ムスメとともに放送開始の20分前にはPCの前に座し、オットとムスコには事前に「来週は一週間、20時以降は父子家庭だと思ってください」と伝えておくことも忘れない用意周到っぷり(そうかな)
刀ステの刀剣男士は、『映画刀剣乱舞』で会ったことはあった(観ただけで、会ってはいない)のだけれど、ストーリーのあまりのヘビィさに、つらみMAX、切なさ爆発。毎夜、泣きながら布団に入り「明日はもっとつらくなるんだ……」と考えては、お腹が痛くなって、吐き気までもよおす始末。
4.つまりはワタシがチョロいと謂うことか
--そういうコトである
さてさて。
すでに2700字ほどを費やして、ナニを言いたかったかと言えば、メディアミックスというものの恐ろしさでゴザイマスよ(本当か)
あれだけ「ないわー」と言っていた2.5次元。踏み込まなくても供給も足りていたはずなのに、気づくとずぶずぶになっている状況。
コレはもう、情報の波状攻撃。特に求めて観ようとしなくても、チラチラと視界の端に入り込む2.5次元男士たち、耳に入る刀ミュの楽曲。知らないうちに鶴翼陣で囲まれていたのかもしれません。
そうそう。
dアニだのTSUTAYAだのDMMだのと申しておりますが、もちろんDVD、Blu-rayも好評発売中でゴザイマスですよ?
熟女主婦という立場故(今思い出した)、遠征(ライブやイベント、公演観劇)のために遠方に出向いたり、円盤(DVD、Blu-ray、CDなど)をそろえたりするのはなかなか難しくはありますが、配信サイトを利用したり、地元の映画館でのライブビューイングを観に行ったりして、日々を楽しんでおります♡
『刀剣乱舞』というコンテンツのそもそもの設定にも、メディアミックスの効果を倍増させる秘密があるとも思っているのデスけれども、それはまた別の機会に。